【銘柄分析】3315 日本コークス工業
「本記事はあくまで個人投資家の一人として、公開時の情報を元にした銘柄分析です。抜けている部分や間違った解釈など含まれる恐れがありますので、流し見程度で見るのが良いと思われます。また、閲覧者へ投資を推奨をする目的は一切ありません。投資をご検討される場合は、自己責任でお願い致します。」
さて、まずはYahoo!ファイナンスから諸々の情報を見てみましょう。
3315 日本コークス工業
「旧三井鉱山(三井三池)でコークス大手。新日鉄住金、住商系。粉体化工機や資源リサイクルも」
価格:114円
年初来高値:148 (13/01/22) 年初来安値:99 (13/06/07)
出来高:707,000株 (先月の出来高を平均化して算出)
配当利回り:2.63%
1株配当:3.00円
単元株数:500株 (10月1日から100株へと変更予定との事) 参照は此方から
分析に必要な部分を記載すると上記の様になっています。
年初来高値を付けた時を調べてみると以下の記事が出てきました。
石炭の状況好転を材料とした一時的な資金流入だった様ですね。
年初来安値を付けた頃は市場全体で株安が続いていたので次に進みます。
1.決算書を見ていこう
(左から売上高→営業益→経常益→最終益→1株利益→1株配当)
(2011) 「125,322」「12,630」「10,708」「12,082」「39.8」「2」
(2012) 「125,971」「8,517」「7,180」「4,703」「15.6」「3」
(2013) 「112,553」「6,437」「5,231」「3,031」「10.0」「3」
(予2014)「106,300」「7,300」「6,000」「3,100」「10.2」「3」
基本的な数字を記載すると上記の様になっています。下記は石炭価格推移。
石炭価格推移 (単位: 円/トン)
(2011)「10,393.72」(2012)「8,235.86」(2013)「9,021.91」
これを見ると11年をピークとして落ち込んで来た事も納得できますね。
今月2日に発表された決算を見ると現時点では堅調に推移している様で
上方修正をしつつも、通期に関しては慎重な見方を示していますね。
石炭火力発電所:新増設推進へ このようにポジティブ材料もあれば
資源国大手 非鉄・石炭価格低迷で相次ぎ減産 ネガティブ材料もありますからね。
2.同業種をチェックしよう
1514「住石HD」1518「三井松島産業」8835「太平洋興発」
「石炭」と言うことで上記の3銘柄を見てみましょう。
住石HD 年初来高値:178 (13/04/25) 年初来安値:82 (13/02/15)
日本コークス工業と同時期には上昇していない為、今回は除外します。
三井松島産業 年初来高値:256 (13/01/31) 年初来安値:126 (13/06/27)
誤差はあるものの1月後半に高値を付けていると言うことで調べました。
三井松島産業は石炭需要回復に期待、今期増額修正の確度が高まる
どうやら日本コークス工業と同様に石炭の状況好転を材料に資金流入があった模様。
今月20日にも石炭火力発電見直しの記事を材料に20・21日とお互いに活況でした。
決算は赤字転落となってしまったようですが、連動銘柄として監視対象入り。
太平洋興発 年初来高値:156 (13/04/25) 年初来安値:85 (13/01/04)
日本コークス工業と同時期には上昇していない為、今回は除外します。
此方は住石HDと連動している可能性もありますが、スルーします。
3.面白い材料を探してみよう
IGCC (石炭ガス化複合発電)
クリーンコールパワー研究所(現 常磐共同火力)が石炭ガス化発電 来春から商用運転
開始時期の4月は過ぎているのですが、続報が無いので状況が掴めません。
良い技術とは言え、原発再稼働を睨む中での進展は難しいのかもしれませんね。
直接、日本コークス工業と関わりがある訳ではないですが、石炭人気と言う点で。
日本パワーグラファイト株式会社
日本パワーグラファイト、リチウム二次電池向け負極材生産を3倍に
日本パワーグラファイトは、日本コークス工業と住友商事の合弁会社です。
2010年4月に設立され、リチウムイオン二次電池負極材を製造・販売しています。
出資比率は日本コークス工業60%、住友商事が40%となっています。
主な用途に「電気自動車、プラグインハイブリッド用リチウムイオン電池」
とあるので、現段階では電気自動車の普及率から厳しいと思いますが、
自動車業界とも関係があると頭の片隅に置いておくと役に立つ時がありそうです。
4.関連会社を見てみよう
大株主も至って普通で、今回は気になる点はありませんね。
新日鐵住金株式会社 21.70% 住友商事株式会社 21.70%
唯一気になる点と言えば、第10位 株主 三津原 博 0.82%
日本調剤 三津原 博社長と同姓同名だけど本人なんだろうかと言う事くらいです。
以上で、今回の3315 日本コークス工業の銘柄分析は終了となります。
長い文章を最後までお読み頂きまして有難う御座いました。